ぶどうの栽培日記⑧ 袋掛け ―袋の色にも理由あり-

スーパーの店頭でもぶどうを見かけるようになってきましたね。
八天堂ぶどう園でも収穫まで1ヶ月になりました。ラストスパートです!
前回お伝えした摘粒が終わり、次は袋掛けです。
袋掛けとは、ぶどうを病気や日焼けから守ったり散布した農薬が直接かかったりしないように房に袋をつける作業を言います。
もちろん、一房一房手作業で丁寧におこなっていきます。

袋の上部には針金がついており、軸にしっかり巻き付けることによって袋の中に雨水や虫が入らないようにすることができます。

日焼けしてしまったぶどう
私たちも日焼けすると肌が赤くなったり黒くなったりするように、ぶどうも日焼けしたら変色してしまうのです。

そして、この日は明け方まで降った雨で足元の悪い中でしたが、特別支援学校の生徒さんが袋掛け体験に来てくださいました。

前回、ジベレリン処理体験をされた生徒さんとは別の生徒さんで、実習を楽しみにしてくださっていたそうです。事前に学校で袋掛けの練習をしてきてくださり、ぶどう園でもその成果を発揮され一房一房丁寧に作業してくださいました。
体験後は、「楽しかったです。」や「また作業してみたいです。」とのご意見をいただきました。

さて、袋掛けされたぶどうの様子をよくみると、緑の袋と白の袋が見えます。
実は、袋の色にもちゃんと理由があるのです!

黒系や赤系のぶどうや瀬戸ジャイアンツは、白い袋を掛けて光をしっかり浴びることで色付きを良くします。
逆にシャインマスカットは、光が当たり過ぎてしまうと糖度は上がりますが、色が黄色になってしまうため、緑の袋で日焼けから守っているのです。
ほかにも中の状態が見えやすい透明の袋や遮光効果のある青い袋もあります。
ぶどうによって、袋の色を変えることでより美味しくきれいなぶどうができるのですね。
収穫まで袋をつけたままなので中の様子がわかりにくいですが、わくわくしながら待ちたいと思います!
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